題名 : 壊れた時間の先に    著者 : YasunoV







第2章 「金曜日 午後15時38分」





???「おぉ?気付いたか?」


ビート「ほへぇ〜〜〜?」


思わず、頭の上に乗せられたタオルを取りながら「間の抜けた声」を出してしまう。


???「空き時間に公園に出てみたら「お前さん」がグッタリしてるからビビッたよ?? 今日は「有給休暇」じゃなかったのか?」




聞きなれた低い声 に 嗅ぎ慣れた消毒液の匂い・・・。


寝心地のイマイチな硬いベッドに麻のシーツの肌触り・・・・。





ビート「ラバー主任・・・? ど、どうして私・・・病院に・・・?」


ラバー「憶えてないか??日射病で虚ろとしてたもんなぁ?」



カチャカチャと何かを洗いながら、私に話しかける・・・。


この人は私の勤める『ナーレ白桜病院』の主任医師、ラバーだ。


ラバー「ビートは薬剤師がメインの仕事だが、1年前に『医師免許』も取っただろ??

あんな炎天下で白い服なんて「日射病になりたい」って言ってるようなもんだろ??

いくら「休み」とはいえ、何考えてるんだ〜〜?」


両手をパッパッと振って水を切りながら首を2周回す。


心配そうに私に問い掛けながらも、その表情は少し怒っている様だった。



反省するしかない。

取って1年足らずとはいえ『医師免許』を持つ私が「あんな馬鹿な行為」を行っていたのだから・・・


言い返す言葉は無いわ・・・。



ビート「すいません、ラバー主任・・・今後、気をつけます。」


ラバー「いんやぁ〜、ビートは「しっかり者」だから大丈夫とは思ってるが・・・マジで心配したぜ?」


ケラケラ笑いながら椅子に座ると「背もたれ」一杯に背を伸ばす・・・。

ラバー主任は毎回椅子に座るとき、決まって背を伸ばすが10%の確率で・・・・





ビート「あ、危ない!!」



ラバー「う・・うわぁぁ〜〜〜〜〜ッ!?」





『 『 『 『 ガシャーーーーーン!!!! 』 』 』 』





手を伸ばしたが間に合わず・・・


この様に後頭部から倒れる癖を持っている・・・。


これで何度後頭部を打ったことだか・・・?



ビート「だ、大丈夫ですか?ラバー主任???」


ラバー「うぅぅ・・・ちょ、調子に乗った・・・。目の前に星が飛んでる・・・。」




そりゃ、あれだけ派手に転べば飛びますよ?星だって・・・。




???



飛ぶ・・・・?



飛ぶといえば・・・?





ビート「あの?ラバー主任??私と一緒に「シーポン」が居ませんでしたっけ??」



ラバー「あぁ?あの小汚いヤツか??

跡をつけて来たけど病院に入れるのはマズイし、ビートの飼いシーポンじゃないだろう?

外に居るんじゃないか・・・?」



ビート「なっ!?そ、外に居るんですね??い、行ってきます!!」



ラバー「あ・・・あぁ・・・?これからは気をつけろよ??日射病〜〜〜・・・・」




ラバー主任の言葉を無視するように大急ぎで外へと向う!!


ナーレ白桜病院はドルロレでも「大病院の一つ」で、いつも通り・・・患者で一杯の病院・・・。



患者を擦り抜けて外に向う。


仲間の医師や看護婦が私に気付いて声を掛けようとするが、今はそれどころじゃない!!



あれだけ懐いてくれたシーポンちゃんだもん!!


この炎天下、病院の外で私を待ってるかもしれないもんね!!!






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



・・・・・・・・・・・・・・・・・









ラバー「・・・・・・ビートの奴・・・会えなかったのか・・・?」









ラバー「だとすると・・・・まさか『失敗』だったのか・・・?」









・・・・・・・・・・・・・・・・・








・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



病院の外は芝生が生い茂った広場がある・・・。

心安らぐ花畑 や 患者が腰掛けるベンチ・・・

それに「お魚」の住んでいる噴水もあって、とってもオシャレな病院なのだが、今日の天候はあまりに暑すぎる。



誰一人としてこの灼熱の炎天下にいるわけもない・・・。



外にはシーポンちゃんの姿も見えなかった・・・。




ビート「・・・シーポンちゃん・・・帰ったのかな・・・?」



ちょっと安心した。

私の馬鹿な行為の為に、シーポンちゃんまで日射病になったら可哀想だもんネ・・・。



今頃、おうちに帰って水を飲んでいるんだろう・・・。













眩しい日差しが反射する噴水を隣にして・・・ゆっくりと病院へ戻っていこうとした一瞬・・・









シーポン「  ザッパーーーーン!! ミミミ(つ*>Д<)つ  》□□{ ゜ > ←魚}



ビート「 ・・・・・・・・・・ 」










い、今・・・噴水からシーポンちゃんが景気よく・・・飛び跳ねた・・・?








シーポン「  ザッパーーーーン!! ミミミ(つ*>Д<)つ  》□□{ ゜ > ←魚}



ビート「Σ(゜ロ゜;)!!」



シーポンちゃん・・・・イターーーーーーーッ!!!!!!!


ま、間違いない!!!やっぱりシーポンちゃんだわッ!!



でもでも!!!その噴水のお水・・・け、結構汚いよ???






シーーーーン・・・・・・・・





バチャバチャと魚と追いかけっこしてたけど、水の中に沈んだまま・・・浮かばなくなった・・・。



ビート「シ、シーポンちゃん・・・?」



少し心配になってきた・・・。

シーポンって水中では1〜2分の潜水は可能って聞いた事があるけど・・・?

ここの水は結構汚いし、病気になる可能性もある・・・。


噴水の水面をジッと見つめると信じられない光景が望める事ができた・・・。




シーポン「 (*´〜`*)もぐもぐ   >□++{ T >」





!!!!!!!!!!!!!!!!!!!







ビート「ちょ、ちょっとッ!?何、食べてんのッ!!??」


この噴水の中のお魚は、この病院で指折りに偉い人「hidechi救急隊長」が飼っている魚なんだよ!?


それをあろう事か食べちゃうなんてッッッ!!!



シーポン「ゲップ ⊂(o=_□_)o プカー」


ってか、食べ終わって浮かび上がってきたッ!?



食べた事がhidechi救急隊長にバレようものなら・・・私のこの病院での立場も悪くなる!!!


いくら「何もわからないシーポンちゃん」といえども大変な事をしてくれちゃったッ!!!





ビート「ま、マズイよッ!!シーポンちゃん!?このお魚はマズイんだよ・・・?」



シーポン「   (´Д`;=;´Д`) 〜〜〜〜〜〜 (*´▽`*)b   」



首を横に振った後に・・・親指を立てた・・・?



それって・・・直訳すると〜〜〜〜〜





ビート「シーポンちゃん・・・もしかして『 ん〜〜〜〜〜ん、不味くないよ?? とっても美味しいよ〜〜〜〜!!!』って言いたいの・・・?」



シーポン「 (´▽`*)(。。 *) 」



ビート「あははははははは〜〜〜〜・・・そっか〜〜〜・・・お魚・・美味しかったの〜〜〜〜ッて・・・ふざけてる場合じゃないのョッ!!!!」



シーポン「Σ(゜Д゜;)!!」






あ、ありえないわッ!!なんなのよ?コイツわッ!!


もう、この『逞しさ』を見た時点で100%「野良」って理解したけどッ!!


いくらなんでもこれはマズイッ!!


こんな所だけはhidechi救急隊長に見られる訳にわッ・・・いかないッ・・・・ッ!!



ビート「シーポンちゃんッ!!よく聞いてッ!!!こ、こんな所を『hidechi救急隊長』に見つかったら保健所に連れて行かれて処分されちゃうんだよ!?」






hidechi「やぁ?ビート??今日は『お休み』じゃなかったのかぃ??」




慌てる私の背後から話題の人、hidechi救急隊長の声が聞こえてくる・・・・。

白衣を着て、医者にも関わらず頭に「白騎士の兜」を被っている・・・。

25歳前後の風格の漂った男性だ・・・・。




・・・・・・・・・・





って、hidechi救急隊長ォォ〜〜〜〜〜ォ・・・・来ちゃったァ〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッッッッッッッ!!!!!!??







よ、よりによってこの最悪のシチュエーションに登場しなくってもいいんじゃないんですか!?




ビート「は・・はうあ・・・hidechi救急隊長じゃないですか・・ッ?ど、どうされたんですか?こ、こんな炎天下にッ!?」

慌てふためいているのが とにかくバレないように平静を装おう!!


できれば、シーポンちゃんをhidechi救急隊長に見つからないように逃がしてあげなきゃッ!!




見えないように体で壁になって・・・背後で一生懸命「逃げろ」とジェスチャーーーーッ!!


シーポンちゃんは頭がいいからこれで伝わるよねッ!??





hidechi「はっはっは・・・噴水で飼っている「グレイバー」に餌を上げようと思ってね?」





白衣の内ポケットから「魚の餌」を取り出し、それを持ってニコヤカに笑うhidechi救急隊長・・・。








すいません・・・hidechi救急隊長・・・。



あなたの大事にしている「グレイバー」は今しがた『シーポンの餌』となって「天」に召されたところなんですッッ・・・。



こ、コレをカミングアウトできたら・・・どれだけ楽になれるものか・・・。



ウ・・・ウグッ・・・ウグゥゥゥ〜〜〜〜ッ!!!



やばい・・・もう、情けなくて涙が出てきちゃいそうだよッ!!





ビート「そ、そうですかぁ・・・でも今日は暑いですよね〜〜〜・・・。」


hidechi「ははは、残暑にしては本当に暑い・・・?? ・・・・ ???」



スススス・・・・っと噴水に向って歩こうとするhidechi救急隊長の前を壁の様に立ちはだかる・・・。




hidechi「しかし、ビートもこんな暑いのにどうして庭に・・・?」




ビート「あ、あははは・・・『待ち合わせの約束』をスッぽかされて病院にきたんです〜〜〜〜・・・。」




スススス・・・・・




hidechi「・・・・・・???」



ビート「でもでも、こんなに暑いと家に居るのもいいですが・・・むしろ汗を思いっきりかくのもいいもんですよ・・・・。」




スススス・・・・・・



hidechi「・・・・??????」



わざとらしい私の会話と動作にhidechi救急隊長が眉を歪める・・・。


あぁ・・・私だってこんなことしたくないんですよ・・・。









でも、こんな状態・・・・・




hidechi救急隊長に見せられるわけ・・・・





ないじゃないですかッ??





見せられる訳・・・・





ないじゃないですかぁぁ〜〜〜〜〜〜ッッ!!!!




hidechi「まぁ、ビート・・・。家に帰ってゆっくり体を休めなさい・・・?せっかくの有給休暇なんだからねぇ?」


ニコヤカに私の隣を通り過ぎようとする・・・。


あぁ・・・これ以上はもう無理・・・。


hidechi救急隊長を引き止めるには『話題』が無さすぎ・・・・・って・・・・





ビート「hidechi救急隊長ッ!!その『白騎士の兜』ッ!!!あいかわらずカッコいいですよねッ!!」




hidechi「!!」


hidechi救急隊長の右頬がピクピクっと動いた!!





ビート「その『無駄の無いフォルム』、

『流れるような流線型』!!

それに、『眩しい位に太陽の光が反射する磨き上げられたツヤ』ッ!!

いつ見てもカッコいいです〜〜!!」




hidechi「はっはっは・・・ビートはなかなか解かっているねぇ?そうなんだよ〜〜!コレ今年の最新デザインなんだ〜〜〜!!」



顎に指をマンダムっぽく乗せながら、ニコ〜〜〜〜っと笑顔で私に振り向くhidechi救急隊長!!




そう!hidechi救急隊長は必ず「病院でも私生活」でも兜を被り続けている!!



本人は「バレていない」と思っているようだが・・・その兜の下には・・・「髪の毛」は無い・・・。



ビート「あはは・・・みんなとはあまり兜の話はしないんですかぁ〜〜?」



hidechi「そうなんだよ〜〜〜。こんなにカッコいいのにも関わらず「兜の話題」を振ってくれないんだ・・・。寂しいよねぇ・・・。」


目を瞑り、両手で腕を組むhidechi救急隊長が首を数度、横に振る・・・。







そりゃそうです・・・。






言わば『兜の話題』は病院の皆にとっては「パンドラの箱」・・・。





触れてはいけない「モノ」に・・・いつ触れるとも限らないッ!!


私だって「こんな話」をするつもりじゃなかったョッ!!!



hidechi「ふふふ・・・ビート?手にとって見てみたいかい??」


ニコヤカに私に向って兜を取ろうとするが、「その動作が異様にスローモーション」になる。



そう、この場合は・・・・




ビート「そ、そんなッ!!hidechi救急隊長の大切になさっている兜に触れるだなんてッ!!!お、恐れ多いです〜〜〜ッ!!!」



hidechi「はっはっは・・・流石は薬剤師局でも指折りのビートだッ!!!この兜の価値が解かっているッ!!」



わ、わざとらしい・・・本当は『兜』を取りたくなかったんですよね??



だって・・・その下は・・・『無い』んですもの・・・・。



まぁ、よかった・・・。


ここから暫く「兜、自慢話」を聞けば「本題」を忘れて帰ってくれるかもしれない・・・。



hidechi救急隊長はゆっくりと兜に手を運んで・・・




hidechi「まぁ、この白騎士の兜は新鋭デザイナーの「ミースモデル」だからね??それはそれは、大金を使って・・・・」





手を運んで・・・兜を撫で・・・・






hidechi「・・・・・・・・」






ツル・・・ツルツル・・・・・













hidechi「・・・・・・・・」















ツル・・・ツルツル・・・・















hidechi「・・・・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・・・・」
















少しずつ息を荒げて・・・何度も頭の上を確認するhidechi救急隊長・・・。












頬がヒクヒクと痙攣し、何度も何度も「兜の無い」頭を撫でまくる・・・・。






大きく目を開け、ポカーンと口をあけた私の顔を青ざめて見つめるhidechi救急隊長!!!













そう・・・それは・・・・














男性にとって無情なほど・・・『無駄の無いフォルム』・・・・・
















仏教を思わせるほど残酷な・・・・『流れるような流線型』!!
















それに、哀れになる程ッ・・・『太陽の光が反射する磨き上げられたツヤ』〜〜〜〜〜〜ッ!?






それが私の目にッ!!!と、飛び込んでキタ〜〜〜〜〜〜ッ!!!!?????






シーポン「 (*´▽`*)シс ←兜・・・ 」







なにやっとんじゃァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!!!!!!!!!!!












シーーーーーポンちゃんーーーーーッ!?なに、hidechi救急隊長の「兜」取ってんのォォ〜〜〜〜〜ッ!!??




hidechi「ハァァアァァァッ・・・・・ハァアァァァアアァアァ〜〜〜〜ッ!!!わ、私のズ・・「兜」がぁぁぁ〜〜〜〜〜ッ!!!」



グッ!!!今、hidechi救急隊長・・・自分で「ズラ」って言おうとしたッ!?


一瞬、頬が緩んじゃうッ!!!




シーポン「 ww (*ノ▽`)ノシ_ バンバン!!  」


hidechi救急隊長の激昂を無視して、地面を叩きながらキャッキャと笑うシーポンちゃん・・・・。




あぁ・・・もう私は「無関係」を装うわよッ!?



あ、あなたの事なんか・・・知らないんだから・・・ッ!!!



hidechi「き、貴様かッ!?シーポンッ!!き・・きき、貴様が私のズラを取ったのかッ!?」



hidechi救急隊長・・・興奮しすぎて・・・「兜」って言ってませんよ・・・。


自分でもその兜は「ズラ代わり」だったって認識してるって事ですかッ・・・?




シーポン「 (*´−`*)b 」



自ら名乗り出るかのように・・・指を立てて余裕の表情・・・。


だけど・・・なんて堂々としたシーポンなんだろう・・・。





ここまでの悪さを働いたら普通「カツオ」だって・・・誤魔化すわよ・・・?




hidechi「えぇ〜〜〜〜〜いッ!!!そこに直れ〜〜〜〜〜〜ッ!!!!」



ナッ!?



白衣をバッと投げ捨てて、hidechi救急隊長がシーポンちゃんに向ってコブシを振り上げたッ!!?




ビート「ひ、hidechi救急隊長ッ!?いくらなんでも暴力はマズイですーーーーーッ!!!!」





『 『 『 『 『 『 ドゴ〜〜〜〜〜〜ン!!!!! 』 』 』 』 』 』








うわ〜〜〜ッ!!!!お、大きな音が響き渡る!!!




止めるのが間に合わずギュッと目を閉じちゃったけど!!シ、シーポンちゃんが大変なことに・・・・・






って・・・・・・










        !!!!!!!!!!ドンッ!!!!!!!!!!!

シーポン「  シーポン →  d(*`▽´)つ*);゜o゜)シ  ←hidechi救急隊長  」





あ、ありえないッ〜〜〜〜〜ッ!hidechi救急隊長がものっそいカウンターを喰らってるッ!?




ちょっとッ!?こ、これってどういう展開ッ!?



白目を向いてガクンと膝を付くhidechi救急隊長に向ってシーポンちゃんがゆっくりと「数」を数えていく・・・・。






シーポン「 o(*´−`*)w 5〜〜〜 」




hidechi「ぐ・・・・ぐぅぅ・・・・・い、いいモン・・・持ってるじゃねぇかッ・・・若いのォォ・・・・。」





ガクガクと膝を笑わせながら、渾身の力で立ち上がろうとするhidechi救急隊長・・・・。




私・・・シーポンにカウンターを喰らって倒れる人・・・・初めて見ましたよ・・・hidechi救急隊長・・・?







hidechi「グゥゥ〜〜〜〜・・・・立てッ!!!立ってくれッ!!!言う事を聞いてくれ!!!俺の両脚〜〜〜〜〜〜ッ!!!!」



シーポン「  w(*´▽`*)w  10〜〜〜〜 」





気力と根性を振り絞るhidechi救急隊長に『10』を数え終わってニコヤカに手を向けるシーポンちゃん・・・。









突然に突きつけられた現実を受け入れられないまま・・・hidechi救急隊長はガクッと両手を地面に付く・・・。


そして・・・ボロボロと涙を地面に零し始めた・・・。





hidechi「くそぉ〜〜〜〜〜・・・お、俺の・・・・俺の・・・俺わ〜〜〜〜〜ッ!!!!!!」






鳴々・・・・分かります・・・分りますとも・・・シーポンに負けたとあっては・・・あまりに辛いですもんね・・・。



自然界の系統樹が変ってしまうぐらいの衝撃ですよ・・・。



ビート「・・・・・・・」


私は四つん這いで涙を流すhidechi救急隊長の隣を通り過ぎて、シーポンちゃんに向っていく・・・。



シーポン「 (*´▽`*)シ 」






ニコヤカに手を私に振ってくれている・・・。




そうね・・・今、解かったわ・・・。




あなたは「私にだけ」懐いてくれてるんだ・・・・。






見てたら・・・私とhidechi救急隊長に対して「態度」が違い過ぎる・・・・。




ゆっくりと私の方へと飛んできたシーポンちゃんは私の前で嬉しそうにしている・・・・








『 『 『 『 『 『 『 『 パシーーーーーーン!!!!! 』 』 』 』 』 』 』 』




シーポン「    Σ(*゜д゜*( )!?   」








思いっきり・・・




叩いた・・・・。






ビート「あなたは何ていう事をするのよッ!?この人はね!!身寄りも無く、助けてくれる人も居なかった私を助けてくれた『大恩人』なのよッ!?」






hidechi「お、おい・・・ビートッ!?」





止めないで下さいhidechi救急隊長ッ!!!


この激昂は・・・止まらないッ!!!




シーポン「  Σ(((((;TдT))))ガクガクブルブル    」




ビート「14歳の時、普通だったら「働く場所」なんて簡単に見つからない時代に・・・

私を快く病院に迎え入れてくれて・・・医師免許まで取らせてくれた『大恩人』なのよッ!!!

それなのに・・・それなのに・・・・ッ・・・」



hidechi「も、もういいッ!!私は別に・・・な、なんとも・・・無いから・・・な・・・なんとも・・・」




私の肩をグッと掴んで体制を崩すhidechi救急隊長・・・・。


ビート「無理しないで下さい・・・膝が笑ってるじゃないですか・・・。」


シーポン「 εεεεε(;´д`)つс ・・・ 」



私がスッとhidechi救急隊長の体を庇うと・・・反省したのかシーポンちゃんが「白騎士の兜」を持ってきた・・・。





それを背後からhidechi救急隊長の頭に・・・・・






シーポン「 εεεεε(つ;´д`)つ ∩ カポッ・・・ 」







被せた・・・・。ちゃんと反省したみたいね・・・?



hidechi「お、お前・・・・」



hidechi救急隊長はいきなり被せられた兜に驚いて、目に涙を浮かべていく・・・。








そうなんですょ・・・、このシーポンちゃん・・・。


突拍子も無いですけど『人間の言葉』を理解していて・・・それでいて、けっこう優しいんです・・・。







なんだかんだで・・・これで一段落かしら・・・?









hidechi「お、お前・・・結構イイ奴だったんだなッ!?」











涙を拭ってシーポンちゃんの方へ振り向くhidechi救急隊長・・・・。















シーポン「  <T)+++<< (−。−)ペッ・・・   」






露骨に・・・『グレイバーの骨』を地面に吐いて「反省」の態度を示した・・・・・。












・・・・・・・・・・・・・・・・







この後・・・『第2次シーポン、hidechi大戦』が勃発した事は言うまでも無いでしょう・・・。









第3話に続く