「う〜〜〜ん・・・?あ・・・あと・・・もう少し・・・・。8時間でいいから・・・」


目覚ましの音がうるさく鳴り響いているけど朝はとにかく苦手な俺・・・。


ベシっと目覚ましのスイッチを殴るとクリーンヒット!!

うるさい目覚ましは気を失ったように静かになっていった。




自分で言うのもなんだけど、この俺「やすのぶ」は「低血圧」だ・・・。

朝、飛び上がるように起きるのは苦手・・・。


布団を再度、頭まで被ると自分の肌の温もりが残っているのか?あまりに心地良い・・・。



もう一度、このまま深い眠りにつきたいや・・・。




っと、ほんわかな気持ちで枕を抱きしめていると〜〜〜〜




やすのぶ「な・・・なんだか冷たいぞ〜〜〜〜・・・?って・・・!!な、なにやってんだ〜〜〜〜〜〜!!?」




よだれ丸「(`o<<<<<<<<<ビチャーーーー!!」



俺が飼っている小翼竜の「よだれ丸」が口から大量の水を吐いて俺にぶちまけた!!

自分の体積よりも多量の水を吐くことが毎回不思議に思うが、今まで俺に攻撃してきたことなんか無いのにッ!?

さっきまで温もりがあった俺の布団が一瞬にして冷たくなっちまったじゃないか!!


やすのぶ「な、何やってるんだ!!俺の布団が「ハイパーおねしょ状態」になったじゃないか〜〜〜ッ!!」


こ、ここまで水に濡れた布団を干したら、それこそ「ご近所」に何て言われるかッ!!?

「いやねぇ・・・やすのぶさんって・・・いまだにオネショするのねぇ?」なんてご近所に噂されちゃうじゃないかッ!!


よだれ丸「ハァ・・・ ε(´Д`;=;´Д`)」

少し呆れ気味に溜息を吐く俺のペット「よだれ丸」は約1年前、俺が「愛情」を込めて孵化させた小さなドラゴン。

小翼竜は生まれる前は化石状態である。一般商店などで売られている事が殆どなのだが「懐に入れて暖める事によって孵化」させることができるのだ。


しか〜〜し、俺はそんじょそこいらの方法で孵化させたりはしない。最も過酷で愛情を必要とする「古式解石法」という方法で孵化させたのだ!!


なもんで、うちの「よだれ丸」は主人である俺に非常によく懐いているのだ!!・・・が何故か今日は機嫌が悪い・・・?




よだれ丸「・゜・(つД`)シ・゜・。バシ!」


やすのぶ「ぶぐわっ!!」


何で俺の顔を殴るのッ!?

い、今までこんな事無かったのにッ!!



ま、まさか遅れてやってきた『反抗期』ッ!!?


宅の「よだれ丸」は不良になってしまったザマスかっ!?



よだれ丸「σ(♯´Д`)・゜・。」


んっ?よく見ると頬が少し赤くなってないか??


と、まじまじと「よだれ丸」の顔を見つめる・・・。


その瞬間、背後で・・・「ジリリリリリ〜〜〜〜〜」っと目覚ましの音が鳴り響いてきた!!


やすのぶ「な、なんだ?なんで時計が鳴るのッ!?」



そうだ!!俺は布団にくるまりながら時計のスイッチを切ったはず・・・?


慌てて時計のスイッチに手を伸ばした瞬間、「よだれ丸の凶行」の理由に見当が付いた・・・。




やすのぶ「よだれ丸・・・?もしかして俺を起こそうとしてくれてた・・・?」



よだれ丸「シクシク・゜・(つД`)コク・゜・。」


あぁぁっ!!涙ながらに頷いた!?時計と間違えて俺、殴っちまった?


やすのぶ「ごめんな?よだれ丸・・・。これで「13回目」だなぁ・・・?はっはっは・・・」

と、笑ってごまかす。


よだれ丸「・・・(*☆Д☆)・・」



むむ・・・?よ、よだれ丸の目が「キュピーン」って光ったぞ??


な、なんだよ?飼い主の俺に何をするつもりだッ!?




や、やめろ!!やめろ〜〜〜〜〜!!!




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



やすのぶ「う・・・うぅ〜〜ん・・・?」


唸って目を覚ますが・・・な、なんだ・・・背中に感じるこの冷たさ?

びちゃびちゃの布団の上で気を失っていた・・・?



窓の外を見ると月が顔を出し始めているのにまだ寝てたのか、俺・・・?


やすのぶ「ひぃぃ・・・・ひぃぃぃ〜〜〜・・・・ひぇ〜〜〜〜っくしゅんッ!!!」



あまりに体が冷えて震えが止まらない・・・。どうやら「風邪」を引いてしまった様だ・・・。

や、やべぇなぁ・・・今月もう、給料残り少ないのに病院なんて行けないぞ・・・?


辺りによだれ丸の姿が見えないが・・・きっと今頃「会社の上司、百絵さん」の家で「ペットシロップ」を貰っているのだろう・・・。



俺が低血圧の為に大変な事になってしまったが、読んでいるみんなは「ペット」を殴ったりしない様に気をつけましょう・・・。












BAD END 1 「 ○よだれ丸 VS ●やすのぶ  決め技 : ヨダ・レクイエム 」