そうだ!!俺は観光会社の社員!!
平日なのだから「出勤」に決まってるじゃないか!!
とはいえ、休日の方が忙しい俺の会社はたとえ「日曜日」であっても休みが取れるわけではない!!
何人もいる「社員」で入れ替わる事により、日曜日に休みを取る事が出来る!!
今日は「水曜日」なので俺的にも運気が「ものっそい」上昇するラッキーデーなのだ!!
ふと、窓の外を見つめると、遠くの方に「リンゴの姿をした魔物」が見えた・・・。
何も驚く事はない。アレは俺が住む国、イデアのみならずあらゆる国々で見る事が出来る魔物「アッピー」だ!!
彼ら自体は人間に害を及ぼす事もないし、良いヤツだって多く存在する。
だけど、油断は出来ない。
子供程度の悪戯しかしないのだが、たまに「アッピーの犯罪もここまできたか?」という様な事件を起こしたりもする。
最近は「複数で牧場に乱入して牛乳の強奪」等の犯罪を犯し、7匹のアッピーが剣や魔法で退治されたのだ・・・。
だが、それでも結局「その程度」・・・。
安心した日常を送る事が出来ている。
さてさて、いつまでも「窓の外」を見ては居られない・・・。
そろそろ「会社」に向かおうか・・・。
よだれ丸「 (*´▽`)シ 」
む!?
俺のペット、よだれ丸が手を振っている・・・?
そうか!!今日はお友達の野うさぎ「フェイト」と「コジローくん」。それに会社の上司、百絵さんのペット「リンゼ」と遊ぶとか何とか言っていたな?
今日は俺一人での出勤になる!!
『いってきま〜〜〜す』と手を振りながら、俺の住む「アパート」のドアを開け、階段を駆け下りるといつもの見慣れた風景・・・。
清々しい風が吹き抜け、石畳が街の奥まで続き、所狭しと建ち並ぶ「煉瓦造り」の風格有る建物もそれに続く・・・。
俺の住む「イデア」という国は新興国でその歴史は浅い。
建国して「三十数年」にしか満たない国なのだ。
なもので、最初は「藁葺きの家」や「木造のログハウス」などが多かった・・・。
まぁ、みんな「びんぼう」だったんだね・・・。
しかしながら「イデア」という国は土地柄や立地条件も良く、
東には海、西には草原、北には山、南には森に川が流れている。実に環境の良い国なのだ。
イデアの街並みに移民者も多く、当然ながら国の収益も日増しに伸びてみんな頑丈でカッコイイ「煉瓦造りの家」に造り変えていっているのだ・・・。
最近では「イデア」は「観光地」や「リゾート地」として注目され、当初、田舎というイメージで暇だった観光会社もウハウハな勢いで儲かり「旅行申請」が後を絶たない。
もう、俺の給料もッ!!!!
と言うわけにはいかないけど・・・そこそこ貰ってる方だと思いますよ・・・?
だって最近は毎日「パン」だけは食べられるし・・・お肉も至極たまに食べられるし・・・・。
ペットのよだれ丸の餌だけは「砂糖水」だけど・・・・。
・・・・・・・・・
び、貧乏やないでっ!?貧乏とはちゃうんやでッ!?
・・・・・・・ッ!!!
す、すいません・・・、少々取り乱しました・・・。
そ、そうそう!!!
話は戻るけど、「イデア」という国で「観光業務」を運営し続けるには「困難」もあるんだ・・・。
その理由が・・・・
女の人「きゃ〜〜〜〜ッ!!「ブル」よッ!!豚の魔物が出たわ〜〜〜〜〜ッッ!!!」
あっ!!聞こえてきた!!
助けを求める「女の人の声」・・・。
このように「イデア」という国の近辺には人間とは生態系の異なる生物・・・。
総称して「魔物」と呼ばれる生物が多く存在するのです・・・。
さっき紹介した「アッピー」も、それの一つ・・・。
「観光案内」をしている時、魔物からお客さんを守らなくちゃいけないんだ!!
もっともそれに対抗するため、ある「能力」を持つ者がこの「世界」には存在する!!!
やすのぶ「 今、行くぞッ!! 」
俺の腕には常に「蒼いブレスレット」が填められている。
これは只の「おしゃれ」ではない!!
この「ブレスレット」には「魔力」が込められていて、ただの布の服しか着ていない俺の姿をいつでも「戦士」に変えてくれるアイテムなんだ!!!
ちなみに「戦士」の他にも「探検家」や「魔法使い」等の職業がある。
ヤスノV「 何処にいる!? 悪意有る魔物めッ!! 」
変身アイテム「ヤスノ・ブレスレット」の効果で俺の体に「青い鎧、ヤスノ・ブレザー」、
「銀の具足、ヤスノ・ブーツ」、「特殊効果のあるアクセサリー、ヤスノ・ブローチ」。
更に「トレードマークである、青いマント」を装着。
そして「正義の光が灯る剣、ヤスノ・ブレード」を右手に装備!!
これにより、おれは「(自称?)正義の味方、ヤスノV」に変身できるのだ!!
そして、これから行う行為はもちろん「正義の調べ」を街の人たちに示す事!!
悪い魔物をやっつけるんだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
☆はな〜♪☆「大丈夫でしたか?奥様・・・?」
女の人「ありがとう!!貴女のお陰で助かったわ!!!これ、少ないけど取っておいて!!」
☆はな〜♪☆「そ、そんな!!お金なんて頂けません!!それよりも・・・困った事があったら何時でも『イデアツーリスト』へお越しくださいね☆」
ヤスノV「・・・・・・・・・・・・」
活躍しようと思ったが一足遅く・・・他の人に「手柄」を取られてしまった・・・。
まぁ、こんな「光景」は決して珍しいものではない。
「イデア」以外にも世界中には「魔物退治」を生業にする人も大変多く、
国家から懸賞金を掛けられた魔物を専門に退治する「モンスター・バスター」などが「職業」として認定されているぐらいだから本当に強い人が多い・・・。
☆はな〜♪☆「あれ・・・?やすのぶくんじゃないの??」
先ほど手柄を立てた「探検家」の姿をした女性が俺に声を掛ける・・・。
この人は俺の「元、上司」の「☆はな〜♪☆」さんという人だ・・・。
元、と言ったのは現在では俺の勤める会社『イデアツーリスト』を辞め、主婦として毎日を送っているため。
たまに「アルバイト」で会社に顔を出してくれるのだが、その時はとても優しく俺に仕事を教えてくれる。
噂では辞めるまでは『次長』だったらしい・・・。言うなれば「上司の鑑」だな・・・。
やすのぶ「あはは・・・魔物を退治しようとしましたが出遅れました・・・。」
変身を解きながら笑って、☆はな〜♪☆さんに話しかける。
いつもニコニコしている ☆はな〜♪☆さんは専用武器の長刀を「大きな鞄」にしまってポンと優しく頭を叩く。
☆はな〜♪☆「私よりも早く、困っている人の所へ駆けつけられる「正義の味方」になるのよ?」
優しく微笑む☆はな〜♪☆さんに、いつも頭が上がらない・・・。
だって本当にこの人は強いんだよ!!
素手で岩を割る「現、上司の百絵さん」よりも強いっていうんだから・・・。
俺なんか全然歯が立たない・・・。
ちなみに俺のレベルは「八百屋に売っているスイカを素手で割る」程度だ!!!文句有るかッ!?
☆はな〜♪☆「やすのぶくん?そろそろ出勤の時間じゃないかしら・・・?」
☆はな〜♪☆さんの言葉でハッと我に返る!!
そうだ!!時刻はそろそろ「8時」になるはず!!!
急がないと!!!
って・・・
☆はな〜♪☆さんに手を振って「会社」に急いだ!!
☆はな〜♪☆さんも出勤の日じゃないんですか?