いつもの「会社のメンバー」が会社の前で雑談していた・・・。
一人はサンタ帽子を被り、アウトドアな軽装の女性・・・。
この人は俺の勤める会社、イデアツーリストの部長・・・クレスさん。
とっても明るい雰囲気で会社のペースメーカ的存在なのだが、あまりに破天荒な性格と「アニバーサリー好き」のために
みんなに迷惑がかかる事もしばしば・・・。
いや・・・結構多いかもしれない・・・。
この人の場合は「アニバーサリー」っていうよりも「呪い」って言う方がピンとくるからなぁ・・・。
そしてポニーテールに白いリボンを付け、ジーンズ姿の女性が課長の百絵さんだ・・・。
俺にいつも仕事の指示を出してくれて、面倒を見てくれている。事実上、直属の上司ともいえる。
会社での内勤を主に頑張っているんだけど、「会社の受付業務」もこなしている。
最近では百絵さん目当てのお客さんも居るとか何とか・・・。
とっても優しい性格で俺と同じくペットを飼っている。
「フェイミン」と呼ばれる種の小翼竜、名前は「リンゼ」・・・。
うちのよだれ丸のお友達でもある・・・。
最後に肌が少し褐色で、黒いワイシャツを着ているのがパンサーくん。
俺の後輩なんだけど、俺よりもしっかりしているのでなんとなく「同僚」のような感じで付き合っている。
とはいえ、パンサー君は俺の事を尊敬してくれているみたいで何だかんだと言っては俺を頼ってくれる事も多い。
まぁ、だから先輩は頑張れるって言う所なんだけどね。
やすのぶ「みなさん!!おはようございます〜〜〜〜!!」
みんなに景気よく、朝の挨拶!!
俺の声に気づいて、返事をくれる。
百絵「あっ?やすのぶくん、おはよう!!」
パンサー「おはようございます!!やすのぶさんッ!!」
うんうん!!いつも通り、みんな元気だ・・・。
クレス「ん〜〜〜・・・おはよ・・・。やすのぶくん・・・。と・・・ッ!!?」
少し気怠そうに朝の挨拶のクレスさん・・・。まぁ、この人の場合はいつも「夜更かし」をしているみたいで朝はこんなものだ。
だけど、今日は少し雰囲気が違う・・・?
なんか目を大きく開けてるぞ???
何に驚いてるんだ???
☆はな〜♪☆「・・・・・・・・・」
背後に立つ☆はな〜♪☆さんまでみんなに挨拶しない???
ど、どうしたんだ!?こんな事今までなかったのに!?
パンサー「あっ!!☆はな〜♪☆さんも一緒に出勤ですか?おはようございます!!」
百絵「ッ!?!?は、☆はな〜♪☆さんですってッ!?」
いつも通りパンサーくんは元気に、☆はな〜♪☆さんにも挨拶・・・。
だが、百絵さんが突如、挙動不審になってポーチに入れていた「手帳」を探り出す・・・。
い、一体なんなんだ・・・?
クレス「おはよう・・・。☆はな〜♪☆さん。結婚してからの『色惚け生活』は順調かしら・・・?」
な、なんだッ!?ク、クレスさんのこの挨拶はッ!?
明らかにケンカを売っている言い草ッ!?
☆はな〜♪☆「うふふ・・・そう言う貴女こそ毎夜「他の人には見えないお友達」とお話でもしてるのかしら〜〜〜☆?」
ぐ、グオォっ!?な、なんなんだ!?いきなり険悪な雰囲気だぞ!?
ど、どういう事なんだよ??いったい二人の間に何があったんだ??
百絵「や、やばいッ!!今日のシフト、クレスさんと☆はな〜♪☆さんが一緒になってるッ!?」
百絵さんの少し慌てた小声が僅かに耳に届く。
そ、そう言えば今、気が付いたけど「この二人」が一緒に居てる所を見るのはこれが始めてかもしれない??
クレス「まぁ、いつ見てもハイネックのアンダーを着ちゃって・・・。少しは「女らしさ」を強調した方がいいわよ?ナイスバディーな私みたいに??」
と言って、胸元を強調したアンダーシャツを指さした!!クレスさんッ!!あんた・・・なんでそこでニヤリと笑うッ!?
☆はな〜♪☆「結婚していて今更「肌」を露出する必要もないでしょう?彼氏の居ないクレスさん☆?」
ううっ!?結構キツイ言い返しをした後の含み笑いッ!?
こ、この二人・・・
まさか・・・・
まさか・・・
め、めちゃくちゃ仲が悪いのかッ!?
パンサー「や、やすのぶさんッ!!な、なんだか変な殺気が一帯に漲っている気がするんですけどッ!?」
いつの間にか俺の側に移動していたパンサーくんが小声で話しかける。
そ、そうだね!!もうこの空気は俺達じゃどうしようもないよねッ!!
ここは一つ、俺達の上司・・・課長の百絵さんに頼もうッ!!!
百絵さん・・・百絵さんはどこに・・・・
っと、右を見ても・・・左を見ても・・・百絵さんが・・・いない???
えっ!?もしかして百絵さん・・・。もう既に逃亡済みなんですかッ!?
どれだけ辺りを見渡しても『そろ〜り、そろ〜りと逃げていく、耳に白いリボンを付けた野うさぎ』しかいないぞッ!?
百絵さんッ!?い、いったい何処に行ったんですか〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!?
クレス「で、会社に仕事しに来たのかしら?旦那が出張に出て、家に誰もいな〜〜い・・・☆はな〜♪☆さん?」
☆はな〜♪☆「家に帰っても低級霊しか待っていないクレスさんには関係のない事じゃなくって・・・?」
やばいッ!やばいッ!やばいッ!やばいッ!やば〜〜〜〜〜〜いッ!
二人の間で弾け合う火花が俺達にもの凄いプレッシャーを与えてくるッ!!
こ、これはもう・・・・
仕事を放棄して逃亡・・・
とにかく二人を止めないと・・・